私道・公道のトラブル解決法

私道・公道のトラブル解決法〜弁護士 高井和伸著、自由国民社

 上記の本を読みました。(最近本のネタが多いですが、特にアフィやってるわけじゃないです(汗))
 不動産のトラブルでかなり多いのが、道のトラブルであると思います。
 道路でどんなトラブルがあるのか?揉めたらどのような判例があるのか?解決する事が出来るのか?そもそもどっちが正しいのか?といったことが書いてあります。
 案件が100あれば対応策も100それぞれにあるものだと思いますが、知識で武装しておかなければ、一度火が着いたらどうしようもないのが近隣のトラブル。事態に直面している方もそうでない方も、知っておいて損は無い知識だと思います。

 内容としては、道路の権利関係を丁寧に説明し、トラブルの個別の例をタップリ書いてあります。読みながら、「ああ、これはあの人が抱えてた案件と似てるな」なんて思いながら読めました。

 本を読んで思ったのは

  1. 権利、とつくものは何でもですが、やはり工事等を終えてしまったものを後から問題にしても手遅れ・無駄な事がほとんど。先手必勝ですね(といっても国や地方相手だと最終的にほとんど負けますが(汗))
  2. 例えこの本に書いてある、無権利者が無茶してても、ゴネれば長引くことが多いよねえ〜
  3. もし揉めたら、道路の問題はほとんど近所なので、勝ち負け関係なしに雰囲気は最低になりますよね

といった所です。アカンやん(汗

 外観上は同じ道路でも、分譲した業者の知識が浅ければ、とんでもない権利の分け方をしているものがあります。
 分譲地を将来他人に売ろうと思っても、その道路の持分の形によってその土地の価値を著しく下げたり。実際、直接その土地の持ち主に言うような愚かな事はしないですが、「場所は良いのに終わってる」土地はあります。

 そして、家があるにも関わらず、道路関係でトラブルになってセカンドハウスを買った、という人のお世話をうちでも数人したことがありますが、これがホントにドロドロなんです。
 そういった事になってからでは遅いので、知識で武装、もしくは知識の豊富な不動産屋・調査士・弁護士等専門家を利用して、「トラブルの起こらない」土地を買ってもらいたいものです。

 「おかーさん、なんで買う前にうちに相談来ないの」ってセリフはできる限り発したくないので(汗