私の人生観を変えた一言

 人生観変わっちゃうような事って、長く生きていればありますよね。
 私の人生観が変わった一言。それは大学時代の教授の一言です。

 どんな教授かと言うと、私が教わった頃は60歳くらい。京都大学の数学博士で、結構カタブツ(汗 
 で、卒業するには教授の認可を貰った研究発表しなきゃなりません。そのために何度も何度も教授に論文を提出するわけですが、どんな数式使っても一目見ただけで何を目的とした式か一発で分かっちゃうんです。で、やり直し。何度ぶつかった事か。こっちは図書館篭ったっちゅーのに(汗
 後で聞いたら、みんなギリギリの日まで毎日ケチをつけて、最後の日に「良いのができた。成績はキチンをSをあげよう」と言うらしいです。ずる〜い(汗

 ある時、別の学生が「私数学苦手なんで・・・」と口に出した時、「私は人生で20万時間は勉強していると思うが、未だに数学が得意かどうか自分でも分からない。どうやったら君は苦手だと知る事が出来たのか教えてくれ」と言ったんです。

 20万時間ってどんなもんだ?と思ったら、教授の年齢の60で割り算したら年間3000時間ですな。一日10時間数学を・・・思い起こせば確かにやってるんです。こえ〜

 でもなんだか教授のその言葉が胸に響いたんです。その日から何か物を見る目が変わって、何かを「分からん」と投げ出す事はなくなりました。(まあ後回しにしよう、といってそのままなのはいっぱいだが)

 また、何かが出来ないって悩んでる人にその教授の受売りを言うようになりました。
 実は「すぐに」出来ないだけで、出来ない事なんてほとんど無いんですよね。ダメなら人の知恵借りてもいいんだし人からホントに無理な難題を突きつけられる事なんて滅多に無いことだし。

 教授にもその日々の努力があるから世の中から認められて大成しているし(その後科学技術庁からなんか認められてた)私の心に響く発言が飛び出したのだと思います。
 私も日々を怠らず、何かしら人の心に残るような人間になれたらな、と思います。今日はキャラに無いマジメな話でした