相続のご相談が増えてきました。ケースバイケースですので大変ですよね。

 相続。結構重いテーマですよね。
 当社は不動産屋ですので、相続も絡む問題。相続も絡めた投資提案というのが非常に多いです。

 相続って色々なトラブルがありますが、本当にケースバイケース。なんとも言いようがありません。今回もお金でお金では解決しそうにはない問題。

 そんな中で、FPの僕が登場ですよ。

 相続ですら、全ては人間関係です。

 今回をすごく簡単に言うとこれです。(個人情報がありますので、一般化してます)
・3人の兄弟(本人、妹2人)で長男。親はご高齢
・家は親の土地の上にあり、自分たち夫婦で建築した。
・財産はよくわからないけど、少なくとも自宅の土地と本宅に親が住んでて、子供達が来たらどうやらお小遣いもあげてるっぽい。孫の学費とかも妹の分は出していたそう。
・2人の他の姉妹の方が親のゴキゲンとりが上手
・相続では揉めそうなムードたっぷり。

 さてそんなもんです。
 考えられる事は沢山あります。
 遺言書を書いてもらうのが一番ですが、そういう話を出来るほど関係が良くない。


 最悪のケースで考えますが、親がお亡くなりになった瞬間に二人の姉妹は財産分与を請求してきます。
 キレてこんな家要らん!と言って売る→どこかに買うか借りるかしなきゃいけません
 昔は本家に財産を残して・・・という話でしたが、今はなかなかそうはいきません。
 その時に手持ちの現金があればいいですが・・・土地が3000万で、1000万ずつね(にこっ)と来て貰っても・・・ねえ?(汗
 
 で、僕の意見としては、一点のみです。
 「親と仲良くなる」
 です。
 王道中の王道ですが、それ以外にはありません。

 最悪のケースの時の資産査定。
 土地を共有名義にするかもしれません。お金を請求してくるかもしれません。いずれにしても、家柄にとって物凄い赤字になります。
 相続が発生するその日まではそれは何かやり方がありますが、相続が発生した翌日からは手のうちようはありません。選択肢は日に日に減っていくというイメージです。

 最悪のケースの赤字額の査定が終わったら、割りとビックリします。売却可能だった土地はモメて売却不能になる。もしくは出ていく。固定資産税は代表に来る・・・
 というわけでそこからスタート。

 その赤字額の一部でいいので、親に注ぎ込みます。
 正直、人間関係が良くない理由は親子に限らず、義理かホントの親かに限らず、悪いのは「二人とも」です。
 片方が歩み寄ろうと朝思っても、顔を見たらやはり素直じゃない自分が態度を硬化させ、それがお互いだからずっとうまくいかないのです。

 ですから、仕事よりもよっぽど割の良い仕事だと思って尽くす。

 話しが脱線しますが、昔聞いた話し。

”親が憎くて親を殺してやろうと決意した人が、怪しまれないように仲良くしていたと周囲から疑われないために物凄く仲良く過ごしたら「あんな良い人殺すなんてとんでもない」と態度が変わった。”

 それもあるかもしれません(笑

 とにかく、今は妹達が・・と言う私の悩みに困ってますが、実際にそのことが現実化したとき、一番残念なのは誰でしょうか?

 お亡くなりになった親です。

 ご自身も故人に腹をたてるかもしれません。
 妹達も関係悪化のため、寄り付かないかもしれません。お墓に誰もこないかもしれない・・・不幸ですよね。
 何より、築き上げた財産が大きくマイナス、ヘタすると赤字転落してしまうかもしれません。

 今日の事ですが、結構な売上と貢献をしている某ハウスメーカーさんに、「そうだこないだいただいたボールペン、すごく書き味良かったっす!」と言ったら、「会社のグッズで余ってるので差しあげますよ!!」と言われて物凄く大喜びしました。その会社からはかなりな手数料をちょうだいしているんですが、数百円のボールペンで大喜びしてる僕・・・

 それと同じことを、親にやればいいんです。
 月1000円でも5000円でもいいんです。「私はあなたの事が好き」と言語・非言語で伝えるんです。よく観察すれば分かります。そして介護の人の世話になってるんだったら、その人がバッチリ言ってくれます「今日オシャレな物つけとってじゃね〜。誰に買うてもろーちゃったん?」

 そして、遠くの親類より近くの他人。でもいいので、「やっぱりあんたが一番頼りになるわ」の一言を引き出す。というミッションです。

 お金は、いくら投資して、いくらのリターンがあったか、というのが大切です。正直、保険を見なおして月々○円安くなった、というのがあまり好きじゃないんですが、月々安くなったお金を親、子、親類に使って見ることをおすすめしております。
 その時にはいわゆるプライスレス。月々3000円使って20年で1億円なんてこともあるかもしれません。いやこれだとイメージしにくいですね。月々数千円でOKなのに、心と態度が別々だから相続の対象人物に該当しませんでした〜\(^o^)/

 という事も良くあります。
 結局、気持ちです。生きている間しか尽くす事は出来ません。

 FPなのにFPらしくないしそもそもFPでお金を取ろうともしていないのでこんな形になりますが、結局はお金の話しにはなるんですが、仲睦まじさ、幸せや笑顔の質と回数、怒る回数の少なさ。

 それらの換金レートが世の中に存在しないようなものを頭の中で理解し、それを強引に損得の勘定から算出して、おもしろおかしく人生を過ごして、人生も財布も、両方のキャッシュ・フローを黒字化する。これが大切なんじゃないかなと思います。

 長文になりましたが、読み返す時間がないのでとりあえずこのまま投稿しようと思います。えへ。