気分の良いお客

今日は気前の良い方が来られました。
「アパートの家賃はいくらでも構わないから広いお部屋ありますか?」

 いや、この不況で府中市はかなり厳しいお客様が増えてきたなーって印象だったので、かなり新鮮。でもよくよく考えたら、賃料が高い物件のほうがずっと入居率が良いんでした。この不況に自分まで洗脳されてますなあ。気をつけなきゃ。
 世の中から聞こえてくる声が、厳しいものが多いと、知らず、自分までみんな厳しいという前提で見てしまうんですね。でも時々遊びに行く企業さんなんて、忙しくて忙しくて、次の繁忙期までにもう1つ店舗を探さなきゃ、って言ってらっしゃる。確かにそんな企業、そこそこありますねえ。


 あるコンサルタントに聞いた事ですが、好況時に起業・拡大した会社と不況時した会社を比べると、不況時の方が体力が強いらしいです。
 理由はシンプル。好況時に起業すると、懐にも余裕があるし、相手する人の懐にも余裕があるので、店舗を借りていれば賃料が高い。人件費も多い。よって、世の中が不況になるとそれらが足かせになってしまう。

 それに対して不況時に起業・拡大する場合には、店舗の賃料が安い。人件費も抑えて起業するので、次の不況時にも打ち克てるような企業になりやすいんだそう。
 確かに、ウォール街だけで職を失った人の人数ハンパないし、広島県の不動産業で言っても、章栄不動産アーバンコーポレイションキョーエイ産業。破綻した大手マンション業者だけで相当な人数が求職者になっているかもですよね。
 その人たちを比較的低めの賃金で雇い入れる事が出来れば、相当にパワフルな会社に出来そうですよね。ちょっと前まで人材不足で青田買いとか言ってたのに。その人たちは果たしてどこに。

 話は大幅にそれちゃいましたが、好況・不況を繰り返して世の中動いてるだけだと思うので、今は不動産は裏を返せば借り時、買い時。出て来る不動産物件も、「バーゲンセール」に近い収益物件がポツポツ出てきました。アパートも同様に、入居が厳しいから勝負、というお部屋も結構あります。今がもしかしたら動くチャンスなのかもしれないですねえ。