IT leaders7月号が届きました〜国際会計基準の話。

 当ブログにも何度か登場している、IT leadersという雑誌(店頭販売はしておりません)
 URIはこちらからhttp://it.impressbm.co.jp/

 この本、非常に素晴らしくて、実はITに興味の無い方にも異常に面白くて濃密な内容。もちろんITを中心に据えた記事ばかりなのですが、ITの分野こそ、人と人のコミュニケーションであるとか、企業経営であるとか、経営支援ももちろんIT技術が重要。
そして全てのビジネスシーンにITは切っても切り離せないものになっているため、ビジネス雑誌としても相当秀逸な内容ばかりなんです。
 今回の最初の記事もそういった感じ。IT誌に会計???と思ったんですが、売上の計上であるとか、処理の仕方は会計部門だけの仕事ではなく、IT部門も直接関係してくるんですよね。
 国際会計基準にこれより以後変わっていくのでそのための知識、対応方法、のような記事でした。


 で、そんな記事の中で一番ビックリしたのが下記。国際会計基準(現在各国の統一化を目指しているところ、欧州は既に上場企業は強制。わが国は2015〜16年までに強制適用が始まる見込みだそうです)がテーマの記事。

しかも、会計基準間で算出される利益がまったく異なるとしたら、理解に要するコストはさらに増加する。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの2008年3月期の連結最終損益は、日本基準で6366億円の黒字だったが、米国基準では5424億円の赤字だった。会計基準の相違により利益が1兆円以上も異なってしまったのだ

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
 じゃあ現在の株価はどっちを基にした判断で投資家が投資して、現在の値段をつけてるんだろう・・・全く違うものになっちゃいますよね。どっちの指標で投資をすべきなのか。というかどっちが本当なんだろうか。
6000億の黒字なら相当堅調だし、5400億の赤字だと相当厳しいし。
もちろん数字だけの事なので、企業の実態は全く同じなのでしょうが、ある時、「国際会計基準を適用したので赤字転落しました」なんてことになるんでしょうか。悩ましい・・・悩ましすぎますぞっ。