謎な契約書

 今、アパートの入居者用の火災保険の契約書を作成しています。

 普通、構造や住所、戸数等、必要な情報を入力していけばいいので、ものの2〜3分程度で作れるのですが、今回は事情が異なるんです。

参考URI:http://www.sonpo.or.jp/news/information/2009/0908_05.html
参考アドレス中の一文:2010年4月1日から、新しい保険法がスタートします!
保険法は、約100年間、実質的な改正が行われておらず、表記も片仮名・文語体のままでした。

100年に一度といっても良いくらいの大幅な改正があったんです。当社のアパート用保険の場合、1月1日から商品自体が新設・廃止されました。

そのために当社でもかなり当惑。

 金額が大幅に跳ね上がってしまい、特に木造アパートなんて、今までの2倍くらいの金額になったり、逆にマンションのようなシッカリした構造のものは、今までの半額。
 初めて契約するならまだしも、今まで2万円だと思ってた保険が4万になったら契約してもらうのになんだかオススメしづらいし、逆に半額になってしまったら、うちの手数料も半額・・・?
 元々雀の涙程度で、お客さんからの要求が多くて始めた保険代理店も、いっそ辞めるべきか?ってくらいの変わりっぷりでした。

 さらに、商品名もそうですが、特約の名前から何から全て変わり、しかも保険会社も大手じゃない会社なので、車や持ち家の火災保険が先決で、アパート用の保険商品への対応は後手後手。1から全て自分で入力して、慣れても完成させるのに10分程度かかるかも?な不親切さ。ヒドスギ・・・

 と腐ってみても、無保険で入居というのも、貸主も借主も双方ともが不安なので、ポチポチと契約書を作っていたのですが、この度成約したあるアパートの保険契約書、制作日数がなんと三日。

 いくらなんでもそれは・・・と思われるかもしれないですが、この契約書、書いてたらどんどんお客さんが来社されるんです。
 それも狙ったかのように、契約書等の情報を見ながら入力して、やっと最後の保険の約款のページで、”終わったらプリントアウトだ〜”、という所で来社。当然戻ってきたら”一定時間が経過したので1からやり直して下さい”しかもそのお客様、全て成約。
 3日目なんて、今日も忙しいんじゃないかな〜と思って午前中は作成しなかったら、超ヒマ。午後になって、今日はお客の流れもひいてるし保険契約書作るかな〜って入力を始めて、そろそろ完成!って頃にまた来社。そして成約。なんなんだ(汗

 さすがに保険契約開始日が今日だったので、お店を閉めてから作成しましたので完成してお渡ししましたが、なんともかんとも、売買契約書以上に時間と手間のかかる書類でした。おかげで、自分がお休みの日のお客様で、全く面識も無いのに、生年月日や家族構成をバッチリ覚えちゃいました。道端で会ってもどの人かは分からないけど(汗

 でも、そのおかげで年初から契約書がいっぱい。さらに法改正による保険の変更点もバッチリと脳に埋め込む事も出来た。
 これぞ噂の(?)幸せを招く契約書だったんですね!どこに転がってるか分からないですが、またお会いしたいものです。