不動産の価値

 先日、府中市内の”元銭湯”の物件を見せていただきました。もう何年も前に廃業されているんですが、全盛期には毎日最低300人(!)がお風呂に入りに来て、それはもう大変な賑わいだったそうです。
 しかしながらそれはもう昔話。ほとんどの家庭にお風呂が無かった時代の事。初めて見せて頂き、売るか貸すか、どちらで進めるかも決まっていない状態だったので写真をバシャバシャと撮影するわけにはいかなかったのですが、一歩中に入ると、古き良き時代を彷彿とさせるような、先日放送された「ALWAYS〜三丁目の夕日」のような光景が広がっていました。
 ○○酒店、××電気 なんて文字が刻まれた鏡。鍵のついていないロッカー。コーヒー牛乳が入ってた冷蔵庫。そして33歳の私は、バラエティ番組とかでしか見た事の無い、番台。中はヒノキの香りがして、現在の府中市の形を作り上げた方たちが一日の疲れを癒してたのかな〜。なんて思うと、非常にノスタルジックな思いに浸る事が出来ました。感動。


 と同時に、職業を忘れてはいけないわけで、どういった再利用をするか。長期間、使われていない状態なので、雨漏りはしているし、それぞれの道具も使用する事は出来ない。結果、リノベーションしても元は取れないので、やや長期的に考えよう、との事に。答えはなかなか無いですね。



 といった事をtwitterでつぶやいてみたら、すぐお隣の尾道市で”元銭湯”の物件で現在活用している物件があるよ!との事。

尾道市の元銭湯のカフェ「ゆーゆー」
http://www.ononavi.jp/eating/tearoom/detail.html?detail_id=135
現在、カフェと地元、尾道市のお土産を販売しているそう。

 へ〜!すごいなあ!
 物件を見るとどうしても、「もう銭湯では・・・」と思ってしまう自分ですが、元銭湯の雰囲気を生かして○○、という事でしたら確かに何かあるかも。

 有難い事に最近、こういった事例が沢山耳に入ってきます。このようなアドバイスや閃きを自分の持ち味に出来たら、良いお手伝いが出来るように思いました。精進いたしますっ。